dods’ blog - 今と昔のノートブック

今の記録は情報提供。昔の記憶は話題提供。気ままに記します。

前世を記憶する子どもたち

作家でも、ミュージシャンしても、好きなアーティストが次第にメジャーになっていくのは、うれしい反面、複雑な気持ちに直面することもあります。

 

新入りのおまえに何が分かるの、的な感性的な反発や、え!キミはそんな風に味わったんだ、的な嫉妬混じりの驚きとか、いろいろです。

 

ただ、作家佐藤正午に関しては、今のところ、こちらの予想通りに展開していて、オールドファンの心をさらにくすぐりました。確かに、昨年の「月の満ち欠け」の直木賞受賞と、その贈賞式欠席は佐藤正午ファンならずもちょっとしたニュースでした。

 

受賞は当然、でも贈賞式で笑顔を見せる場面なんて想像できないね、が当方の感想。その後の本人の、一見弁解の弁のようで、佐世保へのこだわりを見事に表した記事を読み、ちゃんと分かってるから、と言いたくなりました。

 

長い前置きになりました。ここからが本題。その佐藤正午の「月の満ち欠け」を巡って過去にも二度ほど記事にしました。

 

この読書体験で「クライマックス」なる語の新解釈に至る - dods’ blog - 今と昔のノートブック

佐藤正午「月の満ち欠け」の参考文献で考えたこと - dods’ blog - 今と昔のノートブック

 

二つ目の記事で、この話の骨子に関わる参考文献、イアン・スティーヴンソン「前世を記憶する子どもたち」をちょっと紹介したのですが、この連休から読み始めています。勉強を兼ねて、翻訳ではなく原書をamazonから手に入れました。

 

Children Who Remember Previous Lives: A Question of Reincarnation

Children Who Remember Previous Lives: A Question of Reincarnation

 

 

 ストーリー中で何度も話題になっていた本。そこで触れられていた通り、この本は日本語でいう輪廻、英語のreincarnationに該当する、前世を知っていると訴える子供の存在とその事例について、実証的、学術的に解説したものです。

 

予想はしていたものの、これは研究論文の類でそんなに簡単には読み進めません。連休に入ってからスタートしてまだ100ページ。でも今ちょうど読んでいる第5章が、それら事例は5つの特徴を持つとまとめられていて、読者の整理にもなります。

 

その5つの特徴を引用すると、

 

・最初に、自分は(死後に)生き返ると予言する人物が現れる(たいていは成人)。多くの場合、どこの両親のもとで生き返るのか、自分が生き返りたい場所はどこなのかが明かされる。

・その後その人物は死ぬが、続いて誰か(死んだ人物の家族とは限らない)が、ある家族にその人物が生き返る、という夢を見る。

・その家族に赤ん坊が授かると、その子の外見的な特徴に、生き返りが予想されている死んだ人物の傷などと一致する印が見つかる。

・赤ん坊が話すようになると、最初はほんの仄めかし程度、次第には詳細に死んだ人物の人生について語り始める。

・ついにはその子は、授かった家族にとっては異常としか見えない振る舞いを始める。だが事情を知る関係者からは、それは死んだ人物の行動と一致している、あるいは一致すると思われるとの証言が得られる。

 

詳しくはぜひ、この本を手に取ってお読みください。