dods’ blog - 今と昔のノートブック

今の記録は情報提供。昔の記憶は話題提供。気ままに記します。

この読書体験で「クライマックス」なる語の新解釈に至る

日曜から佐藤正午の新作「月の満ち欠け」を読んでいます。新作と言うには語弊があるかもしれませんが(実のところ、やっと図書館から予約図書が回ってきて読めた)、自分とってはあくまでも大ファンの新作です。 

月の満ち欠け 第157回直木賞受賞

月の満ち欠け 第157回直木賞受賞

 

 残りあと四分の一ほど。進むにつれて、舐めるように読んでしまいます。これから読まれる方のため、ネタバレする気は一切ありません。ただ「瑠璃」を巡る物語とだけ、紹介しておきましょう。

それよりも、読めば読むほど濃密になるこの段階、つまりクライマックスに近づいて来た今さっき、こんなことを思いました。

もしかしてこのクライマックスっていう言葉、最高点などという静的な意味ではなく、頂点(max)に登りつつある(climbing)状態を言っているのではないのか?

まあ、一見もっともらしいけど語源的にはナンセンスな俗流の解釈です。それでも我ながら上出来と思ってしまったのは、非現実な世界をあまりにもリアルに描いた「月の満ち欠け」の作風が少なからず影響しているかもしれません。