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dods’ blog - 今と昔のノートブック

今の記録は情報提供。昔の記憶は話題提供。気ままに記します。

村上春樹の英訳本について

村上春樹の英訳本を趣味で読んでいます。今読んでいるのは「スプートニクの恋人」の英訳"Sputnik Sweetheart"。スプートニク・スウィートハートって、原題をしのぐ響きに感じられませんか?

Sputnik Sweetheart

Sputnik Sweetheart

 

 初めて接した村上春樹の文章は小説ではなく、新聞のコラムでした。面白いことを書く作家だなと思ったこと、今でも記憶しています。調べてみると、1982年3月から4月にかけての朝日新聞夕刊コラム「日記から」のようです。

それからはすでに文庫本になっていたデビュー作「風の歌を聴け」に始まり、まだ文庫がなく単行本で買った「1973年のピンボール」、発売に合わせて買い求めた「羊をめぐる冒険」と、大学時代を大いに楽しませてもらった記憶があります。

その後村上春樹がHaruki Murakamiになると、英訳本もどんどん出回るようになりました。最初に読んだ英訳”Pinball, 1973”は当時の英語力ではやや難しすぎました。突破口となったのは「ノルウェイの森」の英訳"Norwegian Wood"です。

本棚から取ってきて見ると、2003年発行のジェイ・ルービンの訳でした。その後も脈絡もなく英訳本を読んでます。このごろは、新作が決まって社会現象化するのに嫌気がさし、原作は読む気が起こらず。しばらくして英訳が出ると、そうそう、どれどれと読む感じでです。

最近ではやはり"1Q84"が読みごたえありました。訳者はBook1,2が同じルービンさん、Book3がフィリップ・ガブリエル。このガブリエルさんには「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の英訳”Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimage”でもとても楽しませてもらいました。そして今の"Sputnik Sweetheart"も。

ちなみに、初期三部作はいずれもアルフレッド・バーンバウムが英訳しています。自分にはちょっと硬くて難解な英文という印象です。その点、ルービンさんやガブリエルさんの英訳はいいですね。何語で読んでいるのかを忘れさせます。