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dods’ blog - 今と昔のノートブック

今の記録は情報提供。昔の記憶は話題提供。気ままに記します。

街頭放送をご存じですか?

昔の記憶 雑記

幼い頃、買い物といえば路面電車で15分ほどの市街地で、街中を親と一緒にあちこち歩いた記憶があります。当時は地下鉄工事の最中で、道路を覆う鉄板の隙間から、地下深くで行われてる工事の灯りが見えて、腰が引けた記憶も。街はこんな感じでした。

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『山』と『鉄道』(やまてつ):鉄道写真 - livedoor Blog(ブログ)

左奥に見える2階建ての建物は瀬戸物屋さんで、店先に積まれた食器を倒したらどうしようかと、ハラハラしながら横を通った記憶があります。昭和48年3月の撮影とのことですから、正確には、写真よりも数年前の話です…

もう一つ、幼い頃の街中体験で印象深いのは街頭放送。これ、ご存じでしょうか。電柱などにつけられたスピーカから、お店の宣伝などを流しているんですが、北海道を除いてすっかり撤退してしまったようです。

撤退の理由には、騒音防止とか宣伝メディアが多様化したとか、大人の事情がありそうです。でも、昭和的な音声と雰囲気で流れていた街頭放送は、忘れようにも忘れられません。

聞き覚えているのは学生服店、家具店、洋裁店などの宣伝。店名を歌詞の半分に仕込み、それをメロディーに乗せて連呼するものでした。宣伝効果としてはこれが最高なのか、半世紀近く前なのにそのメロディと歌詞はしっかり記憶に刻まれてます。

あれこれ調べると、地元では現在も街頭放送は健在とのこと。ならばと、運営元の㈱北海時事放声社に、今はどんな放送をしているのか聞いてみました。

昔ならあった家具屋さん、蒲団屋さん、下駄屋さん、靴屋さん、眼鏡屋さん、着物屋さん、洋服屋さん、学生服屋さん、おもちゃ屋さん、映画館、パチンコ屋さん、喫茶店、レストランなどずいぶんお店が閉まってしまいました。
現在は、コンタクト屋さん、新しいタイプのレストラン、賃貸物件紹介業、金・プラチナ・ブランド買取店、ネット人材紹介業、娯楽施設、美容形成、観光客相手の店、歌関係、イベント関係、公共啓発放送などが放送されています。

㈱北海時事放声社 中居秀人さん

時代が巡るのは必然なのでしょう。実は中居さんには当時の音源を聞かせて欲しいと頼んだのですが、著作権の関係で難しいとのお返事。ならば、ネット上で当時の雰囲気を伝える音声はないかと検索したところ、あるサイトに「メガネは技術がいのち メガネのクロサワへどうぞ」が見つかりました。

サイトをご覧になればお分かりのように、水戸市街でも街頭放送は未だ続けらているようです。上の音声ファイルは水戸公衆放送が実際に放送しているもので、声の主は小松崎節子さんという方。3・11のときにはひたすら生放送を続けたとのエピソードにも感動させられます。

ところで「めがねのクロサワへどうぞ」、聞かれましたか? 声がよく通るご年配らしき女性のナレーション(実は小松崎さん)の裏で、店名連呼気味のメロディが流れてます。自分にとっては、まさに幼少期に慣れ親しんだ、オールドファッションを地で行く街頭放送の一典型です。

おいしい納豆と街頭放送を求めて、水戸へ出かけたくなりました。