dods’ blog - 今と昔のノートブック

今の記録は情報提供。昔の記憶は話題提供。気ままに記します。

「づぼらや」さんのおかげです

以前のブログで、昔見た記憶がある45年以上前の雑誌のグラビア写真と図書館で再会した話をしました。

記事で紹介した写真は万博開催中の大阪を特集したグラビア記事の1ページ。でも、ここが大阪のどこなのかが分からず、あれこれ調べたくなりました。決め手は映画看板の下にある「づぼらや」さんのふぐのハリボテ。カニ、くいだおれ人形とともに、関東在住の私でも知ってました。

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づぼらやには新世界本店、道頓堀別館があり、写真の看板は「づぼらや別館」だから道頓堀か、と判断。でも、周囲の状況があわない。あれこれ調べるうち、新世界にも別館があったことが判明。でも2011年6月で閉店していることが分かりました。

そっちが怪しいとあれこれ検索。すると、ドラマ「ナニワ金融道」のロケ地巡りをしているあきさんのサイト(大阪ロケ地でお食事するなら 老いゆく中居さんを愛する)を発見。事情は違うけど同じ調査をしていて、ドラマに登場した店は見つかず、とのこと。

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あきさんによると、ドラマの映像はこれだったそうです。この写真の看板、私が掲載したグラビア写真に写っている下のづぼらやの看板の文句とぴったり一致します。

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ということで、写真のづぼらやは今はなき新世界別館でほぼ確定。でも確信が持てず、他に何か手がかりは、と改めてグラビア写真を見直したところ、右下に「プラモデル キノヤ、お」の看板。

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これはおもちゃ屋ではないかと見当をつけ、ネット検索。予想通りでした。新世界のおかみさんのサイトによると、

その昔
新世界には
三軒のおもちゃ屋がありました
「 キノヤ 」に
「 あぶらや 」と
「 つなや 」です 

とのことです。これで結構スッキリしました。

それともうひとつ、あれこれ調べるなかで、今回のグラビア写真との結びつきが深い、とても貴重な写真を発見しました。

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これは地震学者、島村英紀氏のサイト(島村英紀が撮っていた歴史的な写真)からで、1968年撮影とのこと。グラビア写真のわずか2年前です。「新世界松竹」の看板が見えてます。上映は「黒蜥蜴」と「吸血鬼コケミドロ」。

グラビア写真の方の映画看板「新・男はつらいよ」も、もちろん松竹映画。つまり、この看板の上映館は十中八九、島村氏の写真に写る、新世界松竹ということになります。

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さらに、島村氏の写真の左隅にあるお店は、「…専門」の看板が教える通り、づぼらや本店と思われます。こちらのアングルとほぼ同じです。

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新世界の「づぼらや」:おーさか、ぶらっConny!:So-netブログ

づぼらや本店と旧別館は道を挟んですぐお向かい同士。ということは、以前話題にした「中央公論」掲載のグラビア写真と島村氏による写真の2枚は、2年の時をはさみ、極近い位置から撮影ことも分かります。

個人的な事情ながら、頭のもやもやが大変スッキリした気持ちです。次に大阪に行ったときには、感謝の念をこめて「づぼらや」さんを訪ねようと思います。