dods’ blog - 今と昔のノートブック

今の記録は情報提供。昔の記憶は話題提供。気ままに記します。

読書

「コミュ障」の時代の病理を考えた

小学校高学年くらいからでしょうか、自分が言葉というものに関心があるのだと薄々気づき始めました。ラジオのフランス語講座を、分かりもしないのに早起きして聞き始めたことを懐かしく思い出します。 もう一つの大きな記憶として、近所の子供が公園の砂場で…

連休中の読書から 2

うれしい3連休が今週末も来ました。先週は初日が仕事でしたが、今回は3日ともフリー。初日の今日、予約していた本を受け取りに近所の図書館へ。 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語 (ブルーバックス) 作者: 山崎晴雄,久保純子 出版社/メーカー: …

連休中の読書から

この3連休は、仕事だった初日の半日以外はフリーでした。持ち帰り仕事もなく、ぜひ読書に充てるべきだと、土曜の午後、仕事帰りに近所の図書館に寄りました。借りて読んだのがこの2冊。 日本列島の誕生 (岩波新書) 作者: 平朝彦 出版社/メーカー: 岩波書店…

人が月の裏を想定してしまうのは

ぺーバーバックで発売された村上春樹「女のいない男たち」の英訳本。2ヶ月前に入手し、読み始めたことは記事にしました。短編集なのですが、すべて面白い。 上で紹介したDrive My Car も秀作ですが、最終章の Men Without Momen もなかなか魅力的な作品。緊…

podcast で最近のアメリカの政治漫画の状況を知る

学生の頃の一時期、本多勝一の著作をむさぼるように読んでいました。社会問題を解決どころか悪化させる政策、それを押し進める為政者、背後に潜む政治家等々を知って憤りを感じつつも、それらを縦横無尽に罵倒する喧嘩腰の論調に、中毒と言っていいくらいハ…

Haruki Murakami の Men Without Women を読み始める

Men Without Women: Stories作者: Haruki Murakami出版社/メーカー: Vintage発売日: 2017/05/09メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 村上春樹の短編集「女のいない男たち」を読み始めています。2014年4月初版だから、4年越しですね。村上作品の…

読みかけの「前世を記憶する子どもたち」、終わり近くでぶっ飛ぶ

Children Who Remember Previous Lives: A Question of Reincarnation 作者: Ian Stevenson 出版社/メーカー: McFarland Publishing 発売日: 2000/11 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る 5月の連休中から読み始めたイアン・スティーヴン…

「は」と「が」の違いを説明するのは意外と大変

休みの日曜日。買物から帰ってきて、つけたテレビでやっていたのがこの番組。以前にもこの先生の講義は見た気がしますが、今日の第7回、「日本語との付き合い方③ : 「は」と「が」の語り」はなかなか良い講義でした。 放送大学 授業科目案内 日本語リテラシ…

北海道弁について

お弁当の話ではありません。北海道に住む方々が話す日本語に、固有の特徴ありと認知される語彙やアクセントがあるかという話。「北海道方言について」と言い換えてもよいのですが、北海道弁とか北海道方言という言葉自体、括りとしては未熟かもしれません。 …

前世を記憶する子どもたち

作家でも、ミュージシャンしても、好きなアーティストが次第にメジャーになっていくのは、うれしい反面、複雑な気持ちに直面することもあります。 新入りのおまえに何が分かるの、的な感性的な反発や、え!キミはそんな風に味わったんだ、的な嫉妬混じりの驚…

佐藤正午「月の満ち欠け」の参考文献で考えたこと

一月ほど前に、佐藤正午の「月の満ち欠け」を読んでいる記事を上げました。読み終わり、直後にもう一度読み直し、という自分にも珍しい愛読ぶりを発揮してしまいました。でも、今日とりあげたいのは、ストーリーが終ったあとの「参考文献」のページ。 このペ…

冬至の朝

今日は冬至。これまでの人生で夜明け前に仕事に出かける経験など皆無だったのですが、4月から、職場は変わらぬも出勤時間がずいぶん早くなり、ひょっとして12月は真っ暗の中を出勤か..と覚悟してました。 幸い冬至の今日も、我が家を出る頃は日の出近くでそ…

この読書体験で「クライマックス」なる語の新解釈に至る

日曜から佐藤正午の新作「月の満ち欠け」を読んでいます。新作と言うには語弊があるかもしれませんが(実のところ、やっと図書館から予約図書が回ってきて読めた)、自分とってはあくまでも大ファンの新作です。 月の満ち欠け 第157回直木賞受賞 作者: 佐藤…

Kazuo Ishiguroと言えばやはりNever Let Me Go

仕事から帰って、付けたテレビが今年のノーベル文学賞はKazuo Ishiguroと報じていました。自分としては村上春樹受賞に匹敵する朗報。”Never Let Me Go”で、あいまいなオープニングが読み進めると中盤から衝撃的なストーリーに転じていくスリル、あの体験を昨…

3度目のニューロマンサー

Neuromancer(ニューロマンサー)は、ご存じウィリアム・ギブスンによる長編SF小説。30年ほど前に弟から強く薦められたものの、ふーん、止まりで食指は動きませんでした。 Neuromancer (S.F. Masterworks) 作者: William Gibson 出版社/メーカー: Gollancz …

Tom Perrottaの新作を知る

このブログ、休みの日に掃除しながらpodcastを聴き、気になった話題を紹介するパターンが多かったようです。聴き残しは月曜からの通勤途中で聴くわけですが、それもすでに記事にしたような気が。昨日がまさにそうで、朝の電車で聴いていたのは、お気に入りの…

コーヒーショップ前に陣取っていたおじさんはどうしたのか

昔からのお気に入り、佐藤正午が直木賞受賞!の報に自分が褒められたような喜びを感じている今夜。でもこれからの話はそれとは全然関係ありません。 ジャンルは違いますが、一時期、高村薫の作品を読み漁っていた時期があります。特に1997年の「レディ・ジョ…

コウモリの飛ぶ公園

今日は近所の公園を元気に飛びまわっているコウモリの話。前回がバットマンの記事だったので蝙蝠(また書けない字だ...)ネタが続きますが、全くの偶然です。 コウモリはどうして夜になると活動し始めるのか。最近、仕事帰りの夜に立ち寄ることの多い公園で…

4321の謎が解けた、かな?

ポール・オースターの新刊を読んでいる話を以前しました。悲しいかな、土日読書家のためになかなか読み進めません。でも2章を読み終えて、どうやらこの新刊にまつわる謎が解けてきた気がします。 2章までの段階、つまりFerguson君が10代の時点でこの作品…

村上春樹を英訳本でしか読まなくなったことについて

村上春樹の新作が話題になっています。愛読する小田嶋隆氏のツイッター記事にまでこんな風に取り上げられたり。 名誉騎士団長に就任してもらうテもある — 小田嶋隆 (@tako_ashi) 2017年2月25日 これは安倍首相の奥さんが開校予定の森友学園系列小学校の名誉…

段落とパラグラフ

20年以上も前のこと。英語の文章の書き方をカルチャーセンターの講座で受講したところ、思っていた以上に勉強になった、というか開眼に近い体験をしたことがあります。記事にもしました。 あの記事は、講師のアメリカ人G先生から受けた影響が話題の中心でし…

ポール・オースターの新作

先週注文したポール・オースターの新作"4 3 2 1"が昨日届きました。 4 3 2 1 作者: Paul Auster 出版社/メーカー: Faber & Faber 発売日: 2017/01/31 メディア: ハードカバー この商品を含むブログ (1件) を見る 発売は1月31日、お届け予定は2月8日以降だ…

根源的な問い

年末に近所の図書館で借りた本から、「ふしぎなキリスト教 」に続いてもう一冊紹介。 他にもたくさん借りた関係で、この本は中学生の息子に先に読んでみたらと又貸し。どうやら読んでくれたらしく、昨日返してくれたので、この休みに一気に読みました。 転換…

ふしぎなキリスト教

余裕のある時に気になる本を片っ端から読もうと、夏休みや年末に近所の図書館で貸出制限いっぱいに借り、あれこれ読みます。「気になる本」とは、ちょっと勉強してみたい分野、気になる作者や筆者、話題になった本、タイトルにひかれたもの、等々です。 今回…

すべての見えない光

小説とかを英語で読むと、自分の場合、日本語で読むよりも確実に時間がかかります。それでも原作を読んでみたい気持ちが勝る場合など、比較的時間に余裕のあるこういう時期に挑戦します。それに多少の勉強も兼ねて。 All the Light We Cannot See 作者: Anth…

村上春樹の英訳本について

村上春樹の英訳本を趣味で読んでいます。今読んでいるのは「スプートニクの恋人」の英訳"Sputnik Sweetheart"。スプートニク・スウィートハートって、原題をしのぐ響きに感じられませんか? Sputnik Sweetheart 作者: Haruki Murakami 出版社/メーカー: Vint…

万年筆の時代は終わったか 2

小説家、佐藤正午のかなりのファンです。デビュー以来、たいていのエッセイとすべての小説は読んでいると思います。謎解きを含んだお話しの面白さ、ハードボイルド調の設定など、良さをあげるとキリがない。 でも一番惹かれたのは、他と違ったから。同じよう…

The Leftovers

日曜日はたいてい家で掃除をします。でもその前に、購読を登録してあるポッドキャスト(といってもすべて無料のラジオ番組)を更新して、まとめ聴きに備えます。 聴くのは仕事上、英語番組がほとんどで、今回紹介したいのはアメリカの公共ラジオ放送のネット…