dods’ blog - 今と昔のノートブック

今の記録は情報提供。昔の記憶は話題提供。気ままに記します。

ノルウェーのラジオ事情について

いつものように部屋を掃除をしながら、podcastで英語放送を聴いてました。今日気になったのは、世界で初めて、FM放送を終了させたノルウェーのその後の様子に触れた番組。

ノルウェーの国営放送にお勤めのエンジニアを取材し、天井まで積み上げられた何十台もの古風なラジオも、もうノイズが聞こえるだけになってしまったと、このエンジニアさんはちょっと悲しそうに語ってました。番組は、英国BBCのGlobal New Podcastからのもの。

 

これが番組サイト。まだこのエピソードはホームページに載っていません。放送のあったものがすべて載るとも限らないようです。ところで自分も今日初めて知ったのですが、ノルウェーのFM放送終了の事情はいくつで説明されていました。

 

 

 

ノルウェーでは、施設維持の経費削減のために、昨年中のFM放送を廃止を決めたそうです。結果、国営局は全てDABデジタルオーディオ放送)のみの放送となり、FM放送が残るは一部のローカル民間局だけとのこと。ちなみにノルウェーにはAMもないそうです。

 

日本では、ラジオのデジタル化は、やっていたみたいですが、あまり普及してませんね(radikoみたいにインターネット経由で聞ける工夫はありますが)。一方で、ヨーロッパではDAB規格が広く普及しているそうで、地理的な事情もあってノルウェーが真っ先に全面デジタル化に踏み切ったようです。

 

ただ、番組の街頭インタビューでは、デジタル化でラジオは全く聞かなくなりました、なんて答えているおばあさんもいたりで、デジタル化はそんなに簡単な話ではないようでした。

 

「は」と「が」の違いを説明するのは意外と大変

休みの日曜日。買物から帰ってきて、つけたテレビでやっていたのがこの番組。以前にもこの先生の講義は見た気がしますが、今日の第7回、「日本語との付き合い方③ : 「は」と「が」の語り」はなかなか良い講義でした。

 

放送大学 授業科目案内 日本語リテラシー('16)

 

講師の滝浦真人先生がこの「は」と「が」の違いで言いたかったのは、「は」の方が支配(先生は確か「取り込み」という言葉を使ってました)の範囲が広い、ということみたいです。放送ではこんな例文で講義していたように記憶します。

  隣の家の猫は近所の人気者だ。我が家でも飼おうか。

?隣の家の猫が近所の人気者だ。我が家でも飼おうか。

(論文などでは例文が文法的にあやしいとき、 ? をつけるのがルール)

 

2番目の例文がおかしいのは、「隣の家の猫近所の人気者」は、後半の「我が家でも飼おうか」を取り込めない(つまり支配しきれない)ということのようです。

 

 

大学のころ、一番関心のあったのが言葉でした。特定の言語というよりも、ヒトが言葉を話す理由とか、そもそもあんな高度な体系である言語をヒトはいつどうやって習得るのか、などが主な関心だったように記憶します。

 

いろいろな本を読みましたが、大いに影響を受けたのは日本語についてのものでした。その一つは本田勝一「日本語の作文技術」。日本語の文章で「、」をどこで打つべきかを学ぶのに、これに勝るものはありません。

 

【新版】日本語の作文技術 (朝日文庫)

【新版】日本語の作文技術 (朝日文庫)

 

 

もうひとつは、大学の講義の教科書の一つだった久野暲「日本文法研究」。日本語の「は」と「が」の違いを見事に説明していて、文法研究の奥の深さを知りました。

 

日本文法研究

日本文法研究

 

 

せっかくなので、第2章 「ハ」と「ガ」(その一)から引用すると

  太郎ハ学生デス。

? 太郎が学生デス。

なのに

?雨ハ降ッテイマス。

 雨ガ振ッテイマス。

 はどうしてなのかが、この本を読むとよくわかります。

 

このあと久野先生は「ハ」の役割に、主題、対照などのキーワードで分析してゆくのですが、詳しく知りたい方はぜひ、図書館などで現物をお読みください。

ツツジの季節

近所の図書館の周囲を囲むツツジ。鮮やかな花を咲かせる季節になりました。昼間はくもりの今日でしたが、夕方近くになって晴れてきました。西日を浴びて輝いていました。

 

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 2018.05.19 Fujifilm FinePix F10

 

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 2018.05.19 Fujifilm FinePix F10

駅の黄色い花

季節なのでしょうか、小さな黄色い花が通勤駅の線路ぎわとか沿線途中に目立ちます。朝晴れていると、一斉に東側に顔を向けます。

 

名前も知らないこの花を今朝、写してみました。あいにくの曇り空でしたが、雰囲気は伝わるのではないかと思います。

 

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 2018.05.17 Fujifilm FinePix F10

 

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 2018.05.17 Fujifilm FinePix F10

 

 

北海道弁について

お弁当の話ではありません。北海道に住む方々が話す日本語に、固有の特徴ありと認知される語彙やアクセントがあるかという話。「北海道方言について」と言い換えてもよいのですが、北海道弁とか北海道方言という言葉自体、括りとしては未熟かもしれません。

 

 

仕事帰りの今日、地元のテレビ局で我が出身、北海道のテレビ局、HTB(「水曜どうでしょう」が有名)配給のこの番組を見ていたら北海道弁の話になり、目が(耳が)釘付けとなりました。30年ほど前、 自分が友人の関東人から指摘された通りのことを、大泉君が一緒に出演する関東人から言われていたからです。

 

うちえん(幼稚園)」、「いくえん(保育園)」は関西弁みたいだなあ。

 

イントネーションの高い位置を太字にしましたが、たしかに自分もこちらに来たばっかりの頃、似たような指摘を友人からされた記憶があります。関東式だと、「ようえん」、「ほくえん」のようで、自分もいつのまにかそう言ってます。

 

うちの奥さんに確認したら、自分が北海道弁風に言っていたことを聞いた記憶はないけど、お母さん(自分の実母)からは聞いたことがあるとの指摘。ちなみにうちの奥さんはほぼ東京弁インフォーマント(東京生まれ横浜育ち)。

 

そこで、こう思いました。例えば関西弁とか東北弁とかは、その特徴や存在が日本中で広く認識されています。関西弁に関して言えば、吉本興業などが大いに貢献していると言えましょう。

 

でもマイナー方言に関しては、別地域に身を置き、そこで話される言葉が何かちょっと違うぞと自分で気づくか、親切なインフォーマントから情報を提供してもらる必要があります。

 

言葉にものすごく興味があり、同時に北海道出身の者として、この手続きを上京(と言っても、東京ではなかったのですが)後の数年は続けていたような気がします。

 

ついでに言えば、方言として成立するかしないかの存在である北海道弁自体にも興味がありました。明治の初期に日本全国から開拓団が来ている北海道の成り立ち自体、社会言語学的な研究の格好のフィールドだったはず。

 

ついでのついでに、大学時代感銘を受けて読んだこの新書を思い出しました。今日の話題の政治的な根拠、というか開き直りを大いに鼓舞してくれた本として、紹介させてください。この本を読めば、少なくとも「母語」と「母国語」を混同する愚はクリアできるでしょう。

 

ことばと国家 (岩波新書)

ことばと国家 (岩波新書)