dods’ blog - 今と昔のノートブック

今の記録は情報提供。昔の記憶は話題提供。気ままに記します。

連休中の読書から

この3連休は、仕事だった初日の半日以外はフリーでした。持ち帰り仕事もなく、ぜひ読書に充てるべきだと、土曜の午後、仕事帰りに近所の図書館に寄りました。借りて読んだのがこの2冊。

 

日本列島の誕生 (岩波新書)

日本列島の誕生 (岩波新書)

 

  

言葉が鍛えられる場所

言葉が鍛えられる場所

 

 

「日本列島の誕生」を選んだのは、先日の北海道胆振東部地震がきっかけ。地元の札幌での液状化被害や、昔北海道は二つに分かれていました、なんて小さい頃に習ったことを思い出し、手に取った次第。

 

この本は新書ながら結構難しいのですが、太平洋プレートと千島プレートがぶつかり合う北海道で、日高山脈の隆起に伴ってその西側が沈下し、ある時は海に、その後は豊富な堆積物が炭田を育んだ、などなどを学べました。

 

もう一つ、毎日職場から目にする大磯丘陵の出現についてもこの本では詳しく解説されていて、予想外の収穫でした。詳細を論ずることはできないのですが、やっぱりプレートテクトニクスのなせる業のようです。

 

ところで、実は今回借りたかったのは、あのタモリも愛読との噂があるブルーバックスシリーズ「日本列島100万年史」(2017)。ぜひこちらもトライし、その後の四半世紀で、どれだけ研究は進んだのか、素人なりに確認したいところです。

 

「言葉が鍛えられる場所」は、通りかかった「ヤングアダルトコーナー」(若者向けの一画で、YAの略称もあります。公共図書館ですから、如何わしさとは当然ながら無縁です、念のため)のおすすめにあったのをヤングでもない自分が借りてしまいました。

 

平川さんといえば、若い頃友人と翻訳会社を立ち上げた村上春樹の小説を地で行くエピソードや(ちなみに友人は内田樹氏)、愛読する小田島隆 twitter でもよくイベントが告知されていたりと、自分的には馴染み深いお方。

 

web 連載した記事をまとめた著作ということで、今日一日で一気に読んでしまいました。基本は現代詩の傑作の紹介。「語られる言葉の無力と無言の力」「言葉の役割の崩壊をどう言葉で伝えるか」等々、現代詩の宿命的課題を実体験も踏まえ優しく解説。

 

現代詩の中でも、「荒地」派の存在についてよくわかりました。谷川俊太郎とかの軽やかな現代詩と、今後どちらが存在感を発揮するのか注目したいところです。

 

現代詩とは別に面白かったのは2つ。一つは、現首相のあまりにも言葉に対して無自覚な振る舞いに対する痛烈な批判。もうひとつは、言葉と言葉にならない思いの反比例関係を、夫婦関係を例に解説した、あとがきに代わる最終章。頷くところ多しでした。

 

 

最近ご近所では蔦の葉が元気一杯です

真夏には気づかなかったのですが、最近こちらで元気な蔓性の植物。自宅から歩いて30秒の所に資源ゴミ集積所場があり、隣接するお宅の塀に、これでもか、とはびこり始めました。蔦(ツタ)だと思いますが、間違っていたらゴメンナサイ。

 

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 2018.09.16Fujifilm FinePix F10

 

蔦の季語を調べると、青蔦は夏の季語で、蔦の葉、蔦紅葉となると秋だそうです。今ごろはちょうどその境目辺りといったところでしょうか。

 

今日、そんな目で近所を見渡したら、やはり近所に蔦の葉溢れるお店が見つかりました。ここは毎晩、仕事帰りに通っていたのですが... 「ボーッと生きてんじゃねえよ!」と誰かに叱られそうです。

 

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 2018.09.16Fujifilm FinePix F10

 

別角度もここはやっぱりモノクロームで。

 

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 2018.09.16Fujifilm FinePix F10

 

 

人が月の裏を想定してしまうのは

ぺーバーバックで発売された村上春樹「女のいない男たち」の英訳本。2ヶ月前に入手し、読み始めたことは記事にしました。短編集なのですが、すべて面白い。

 

 

上で紹介したDrive My Car も秀作ですが、最終章の Men Without Momen もなかなか魅力的な作品。緊迫した出だし(夜中に元彼女の自殺を現夫が伝える電話)で始まるも、いつの間にか語り手の回顧に転じ、あちこちの寄り道に読者が付き合わされる展開。

 

この元彼女は elevator music(あるいは musac)の愛好者で、語り手と彼女のプライベートな場面での描写や、その彼女と14歳で出会っていたらと語り手が仮想する部分などかなり面白いのですが、今回はちょっと違う角度から、ちょっとだけ中身に入ります。

 

それは、話の中ほどで語り手がどうストーリーを進めるべきか逡巡しているところ。手元には英訳しかないので、それを借ります。

 

I'm not exactly sure what I'm trying to say here. Maybe I'm trying to write about essence, rather the truth. But writing about an essence that isn't ture is like trying to rendezvous with someone on the dark side of the moon.

(ここで言いたいことが何なのか、実は自分でもハッキリつかめていない。多分言いたいのは、真実と言うより本質のほうだ。でも、真実じゃない本質について書くなんて、誰かと月の裏で会おうとするようなものだ。)

 

なんだか分かるような、分からないようなモノローグ。「月」が村上ワールドではキーワードの一つであることは 1Q84 でお馴染みです。そして今回はその裏側。意味するのは、合理性の呪縛からの開放、といったところでしょうか。

 

話は変わりますが、最近、改めて聞き惚れているのがキリンジの「エイリアンズ」(2000)。かなりの名曲です。ネット上ではその歌詞の深い意味を巡って、同性愛を歌った説などなど、解釈が盛んにおこなわれています。

 

 

やっぱりその歌詞のなかで登場するんです、「月の裏」が。それはこの部分。

 

まるで僕らはエイリアンズ

禁断の実 ほおばっては

月の裏を夢見て

 

歌われているのは「月の裏だったらこの関係も許されるのに...」的な思いです。ここでは月の裏側が、合理性の開放の域を超え、人としての存在そのものを解き放つはずだ、といった志向が伝わってきます。同性愛説もその線ではすごくうなずける。

 

話は飛躍しますが、人が普通に生きるのって、本来そんなに簡単ではないのではと最近感じてます。陰と陽、ハレとケ、表と裏、本音と建前などなど、バランス感覚を強いる指標が時代ごとに言語化されるのもそのためではないかと思います。

 

でも理屈に収まらない思いとか、存在自体を揺るがす事態に直面したとき、人がやれることの選択肢は案外少ないのではないでしょうか。大概は現状を我慢するしかない。状況に自分が折り合いをつけるしかない。

 

でも、フィクションとか、音楽とか、芸術の力を借りると状況はだいぶ違ってくる。深淵の極みを想定し、その力を借りて現状打破やご破算を志向できるからです。というか、そういった営み自体も人間に備わったバランス感覚なのでしょう。

 

月の裏側人間解放区説から、話がずいぶん飛躍してしまいました。

 

9月も9日目、なお暑い

一日休みの日曜日。いつものように過ごせましたが、なんだか暑いです。データ的にはこちらは30℃前後の最高気温なのですが、そして海からの南風も結構強いのですが、その風が暑く感じます。

 

いつもながら、お昼ごはんはどうしようかとお昼を過ぎて家族で考え始め、以前親戚から送っていただいた半田素麺なんかは? とのうちの奥さんの提案に決まりました。そして買い出し係の自分が、きっとどこかで売っているはずと見切り発車。

 

半田素麺。ご存じの方もきっといらっしゃると思いますが、素麺にしては太目で、そのためか不思議に美味しいんですよね。目星をつけた、近所のショッピングモールにある、ちょっと品ぞろえのいいスーパーにありました。

 

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 2018.09.09Fujifilm FinePix F10

 

写真はそのショッピングモールの外で撮影。この暑さのためか、カップルも盲導犬も(ちょっと分かりずらいですが)、日影を求めていました。

 

帰り道には青空をバックに赤い花を咲かせた樹を発見。以前行ったことのある沖縄で見た、陽を浴びたハイビスカスみたいで、思わず写してしまいました。ゴーストらしき斜めの帯はご愛敬、ということで。

 

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 2018.09.09Fujifilm FinePix F10

Micorsoft の VBA について話す (8) JUMBLEとの格闘

もう、このテーマはおしまいのつもりだったのですが、休みだった今日、ひょんなことから久しぶりにエクセルの VBA を使ってあれこれ考えたので、備忘録として書き留めておくことにしました。

 

もう5か月前になりますが、北米研修に出かけた息子に、覚えていたら現地の新聞を買ってきてとお願いし、手に入れたノースカロライナ州の地方紙。すっかり読むことを忘れていて、やっと今日紙面に目を通してました(息子よ、ごめんね)。

 

最近は本紙とスポーツ・エンタメ系の2部が一緒になって売られているみたいで、面白かったのはそのエンタメの方。JUMBLEという言葉遊びを始めて知りました。(スクラブルだがスクランブルに似ているのかも知れませんが、そちらも知識も私には皆無。)

 

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6文字のアルファベットを意味のある綴りに並べ直し、さらに丸印アルファベットを一コマ漫画の内容をヒントに、(今回なら3語の)語句をつくるという凝ったゲーム。2つ目までは何とか分かったのですが、3つ目のLASRWUでお手上げ。

 

悔しいのであれこれ考え、力づくですべて並べ直し、それにスペルチェックをかければ、正解が分かるはず、と思いつきました。そこで、すべての組み合わせを表示させる処理を、エクセルのVBAで取り組むことにしました。

 

そして作ったコードがこれ。なんだか幼稚なコードなのですが、処理できるにはできました。

 

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エクセルシートには次のように表示されました。

 

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I列をコピーして、ワードに貼り付けます。ワードではスペルエラーがあると赤波線が表示されるからです。すると、エラーのない単語がひとつだけ見つかりました。

 

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Walrus(セイウチ)。そんなの知るか!

 

ところで、ここまで読まれた方なら、きっとこう思われたのではないでしょうか。そんな手間をかける前に、ネットで簡単に調べられるのと違うかい? 自分もそんな気がして、あれこれ調べてみたら、悔しいかな、ありました。

 

 

どちらのサイトも、無意味綴りを入力すると、自動的に意味ある単語を生成してくれます。まさに、自分がやったことと同じ処理。しかもほぼ一瞬で。ああ、悔しい。

 

さて、初体験のJUMBLEでしたが、答えにたどり着く前に思わず回り道をしてしまいました。ところでこの新聞は金曜版でした。週末を控えた米国民のどのくらいがJUMBLEにトライしているのか、知りたいところです。ちなみに、このすぐ上には、SUDOKUもありました。